PURPOSE
目的・ねらい

 本事業では、国・地方公共団体・民間企業・各種団体等の火山業務を担当する、あるいは担当する可能性のある職員・社員等(以下、火山実務担当者)に、火山現象や火山防災に関するセミナー及び eラーニングを提供します。
 最近、国内における火山噴火の発生頻度はそれほど高くありません。また、発生した噴火も、火山学的には比較的小規模なものです。 そのため、地震や気象災害に比べて、火山実務担当者の方々も火山災害対応の経験が乏しい、あるいは全くないという状況です。 また、火山活動や噴火現象は多様で、中長期的にも現象が変化・変遷することがあるため、火山実務担当者の個別努力のみによって、 火山に関する専門知識や技能の積み上げをすることは容易ではありません。そこで本事業では、火山実務担当者の方々が、 火山活動が活発化したり噴火が発生したりしたときに、的確な防災施策の立案や実施住民への説明 等ができるよう、「火山学及び火山防災の知識力」並びに「科学的知見を防災に生かす力」を育むプログラムを提供します。

SEMINAR
セミナーについて

 火山実務担当者が所属している国及び地方公共団体の部署・民間企業・各種団体等に年1回程度講師を派遣し、火山現象や火山防災に関する概要的なセミナーを開催します。内容は、火山現象の基礎的な知識から実際の噴火時の話題等であり、これらを提供することにより、実践的な火山防災のためには、多様で複雑な火山現象や火山災害を生むメカニズムの理解が重要で、応用力を高めることができることを伝えます。このセミナーを通して、火山現象や防災に関する基礎的な専門科学知識をもった火山実務担当者を育成します。


E-LEARNING
eラーニングについて

 内容は、火山活動や噴火現象、噴火メカニズム、火山観測体制や噴火予知、各種火山災害やハザードマップ、火山防災対応等からなる課題をいくつかのテーマにまとめ、高度な専門知識を提供するオンライン講義です。各講義は長さが10分程度のオンデマンド動画方式として、受講生が自由な時間に聴講できるようします。また、各講義は、内容の理解度を確認するための小テストを実施します。理解度が一定のレベルに達した受講生には、学習テーマごとに「オープンバッジ※」を付与し、地方公共団体や民間企業等において、「核となる火山実務担当者」として活躍できるよう育成します。このeラーニングは、当初は上記のセミナーを受講した方を対象とし、状況を見ながら、セミナー参加者以外にも対象者を拡げる計画です。

※オープンバッジ:国内外の大学や大手IT企業等で習得した知識やスキル、経験等を目に見える形にするための 国際標準規格のデジタル証明書です。東北大学では、これを導入して学修成果の可視化をおこなっています。



HOW TO APPLY
本事業への申請方法

毎年3月頃に次年度採択分の公募を行います。
詳細は本事業ホームページの「新着情報」で周知します。
申請する際には、公募要領等を熟読し申請書等をダウンロードして必要事項を記入の上、申請して下さい。
これまでの募集要項と申請書は本ホームページの**に掲載していますので、参考にしてください。
申請方法や申請書等の記載に関する質問は、本事業事務担当者宛(下記)にメールでお送り下さい。